令和3年度「吹奏楽の日 in 埼玉」開催報告

吹奏楽の日

JBA埼玉県部会 「吹奏楽の日 in 埼玉」開催報告

去る12月5日(日)、公益社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA)埼玉県部会主催事業「吹奏楽の日 in 埼玉」が、埼玉県立不動岡高等学校不動岡ホールにて開催されました。JBA会員らによる研究発表とコンサートを主旨とする新規事業として開催した本会は、盛会のうちに終了いたしましたことをご報告申し上げます。
ご来場いただきました皆さま、ならびに開催にあたりご尽力いただいた関係各位に衷心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

オープニング演奏

三田村健埼玉県部会長の開会の挨拶に引き続き、オープニング演奏として、加須市Flyingcarp Wind Orchestra の皆さんに、行進曲《秋空に》(上岡洋一作曲/1976年JBA下谷賞受賞作品)を演奏していただき、秋山紀夫JBA名誉会長が客演指揮しました。
開演に先立って行われたリハーサルでは、秋山名誉会長の大変エネルギッシュな指導の様子も見られました。

講演1:日本の吹奏楽の歴史(秋山紀夫名誉会長)

続いて、秋山紀夫名誉会長による講演「日本の吹奏楽の歴史 “音と映像で振り返る” 日本の吹奏楽150年」が行われました。

長年の研究を通じて収集された貴重な音源や映像資料をふんだんに用いながら、本邦吹奏楽の前史や黎明期の様子などが紹介され、参加者も熱心に聞き入っていました。わが国の吹奏楽が現在の隆盛に至ったのも、先人たちの努力があってこそということを改めて感じられる内容でした。

最後、時間が足りずに後半部分のお話しが聞けなかったのが残念でしたが、会場の聴衆からは続編を希望する声が多数寄せられ、秋山名誉会長からも快諾が得られました。

講演2:海外の吹奏楽事情(黒川圭一会員)

2人目の登壇者として、本県部会の黒川圭一会員が、「海外の吹奏楽事情 —— アジアの吹奏楽を中心に」というテーマで講演を行いました。

アジアの吹奏楽活動の様子や課外活動の仕組みなどが、様々な画像などを交えてながら説明されたほか、アジア諸国のバンドとの国際交流活動や、アジアの指導者が訪日した際の様子なども紹介されました。

また、アジア諸国の指導者によるインタビュー動画や、中国人留学生の孫聖愷さん(武蔵野音楽大学大学院在学)、金子和明会員も登壇して、様々な観点から知見を広める機会となりました。
アジアの吹奏楽がわが国に向けている熱いまなざしと、同時に日本もアジア諸国から学べることがあることを知ることができる講座でした。

コンサート:加須市Flyingcarp Wind Orchestra

最後に、加須市Flyingcarp Wind Orchestraの皆さんに再度ご登場いただき、《オリンピック・ファンファーレとテーマ》(J.ウイリアムズ作曲/J.カーナウ編曲)、《カンタベリー・コラール》(J.ヴァンデル=ロースト作曲)、ミュージカル《ミス・サイゴン》より(C.M.シェーンベルク/宍倉晃編曲)の3曲を演奏していただきました。

金子和明会員指揮による演奏は、大変に熱のこもったもので、JBA埼玉県部会の新規事業に華を添えていただきました。加須市Flyingcarp Wind Orchestraの皆さんには、翌週12月12日に定期演奏会を控えるなかご参加いただきましたこと、御礼申し上げます。

おわりに

最後に、浅木森友彦副部会長より閉会の挨拶があり閉会となりました。その後、出演者・登壇者・県部会理事とで記念撮影を行いました。

JBA埼玉県部会では、JBA会員の皆様や、埼玉県内外の吹奏楽関係者に対する研修・啓蒙活動として、「吹奏楽の日 in 埼玉」 を来年度以降も継続して開催していく予定です。次回も多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。

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